ベンチシャツプロトタイプ

鬼社長です。最初にベンチシャツの説明をしますので、ベンチシャツについてよくご存知の方は動画が出てくるまでスクロールして下さって結構です。

パワーリフティング、ベンチプレス競技にはフルギアとノーギアの2つの部門があります。

フルギアはアシスト効果の強いギア(道具)が使用可能な試合区分、ノーギアはアシスト効果の弱い(道具)のみ使用可能の試合区分となります。

ベンチシャツとは

フルギアのレギュレーションで定められたベンチプレス競技専用のシャツです。

概ねIPF(世界パワーリフティング連盟)のレギュレーションに沿ったベンチシャツであれば人によって異なりますが、アシスト効果は0kg-180kgほどだと思われます。

ごくまれにマイナスの人もいますが、効きが悪い方は身体の構造、使い方ではなく、力で無理に挙げている傾向にあります。

身体の動き、ベンチプレスの基本については究極のベンチプレス理論で勉強されて下さい。本質について書かれた良著です。

180kgも効くの??と、思われるかもしれませんが、そういう人は世界に片手ほどもいません。120kg超の体重で+180kgの圧迫に耐えれて、骨、関節がイカれないごく限られた特殊な人だけです。(脳はイカれていると思います。)

ほとんどの方は70kg以下のアシスト効果です。それでも圧迫と関節への負担は甚大で、基本的に根性の無い方はフルギアは出来ません。

70kgを超えると生命を削られるくらいの重圧に耐えた上で正確にバーベルをコントロールしないと首や腹に投げてしまうエクストリームな競技です。

ベンチシャツはドーピングか?

シャツで何十kgも重量が変わるのはインチキでは?

と、狭量な価値観で判断される方がいらっしゃいますが、フルギア区分の試合はIPFが定めるレギュレーションに沿った公認のベンチシャツのみ使用可能で、2017年現在は個人が調節できる範囲もレギュレーションで制限されています。

試合前のコスチュームチェックにてそれら全てがルール通りであるか審判員から確認され、合格をもらえたら使用可能となります。

そのため、フルギア区分に出場する選手全員が同じ条件で戦っていることになり、これは立派にスポーツとして成立しています。

例えますと、自転車の直線レースに一人だけオートバイで参戦したら明らかに反則ですが、オートバイの試合にオートバイで参戦しても何ら問題ないのと同じです。

ドーピングとは自転車の直線レースに一人だけ透明のエンジンを積んだ自転車もどきで参戦することです。

フルギアとノーギアは別区分で別競技です。ここを誤解されると、上記のような誤解につながります。

一番最初に書きましたが、ノーギアも厳密にはアシスト効果のあるギアを使用できますので完全に生身というわけではありません。これもレギュレーションで定められており、それに沿って試合が運営されます。これについては長くなりますのでどこかで機会を設けて書きたいと思います。

ベンチシャツのメーカーは?

IPFで使用可能なベンチシャツのメーカーはインザーとタイタンのみです。

タイタンのシャツの方が圧倒的に性能が良いためシェア率は恐らく99%ほどではないかと推測されます。

タイタンの超一人勝ち状態です。

私もフルギアの選手ですので、何とかその構造に風穴を空けたいと長年思っております。

ベンチシャツを使って挙げて楽しいのか?

これが挙がったらめっちゃ楽しいんですわ(笑)

ベンチシャツに否定的な人は、

やったことがない

周りに比べて全然効かない

この2つのどちらかです。やったことが無い方が否定的なのは無理がありません。人間はよく分からないものに拒否反応を示す機能を持っていますので。

最近、K’sGYMにも若い学生が入りました。シャツに対してはよく分からないため「もうちょっと強くなってから着てみます。」と、お決まりのワードを空気振動させていましたが、とりあえず使い古しを貸すからやってみろとシャツを着せてバーベルを持たせてみると、挙がるのが面白いのでしょう。すっかりシャツ練習をする人になってしまいました(笑)

周りに比べて効かないから嫌いというのはある種、仕方がありません。そんな事言い出したら私だってデッドギアを30kgも効かせてみたいです(笑)

そんな人もパーソナルを受けて、シャツが効くようになったら考え方なんて簡単に変わるものです。

移ろいゆく人の心でたまたま現時点でシャツに対して否定的なだけで機会があれば十分に好転するものと私はとらえています。

フルギアの方が競技性がある

フルギアはコントロールをミスすると優勝候補でも失格してしまいます。練習で全然挙がらない選手が試合でうまくハマり、通常より重量が挙がることもあります。逆転が容易に起こるので順位がかなり流動的です。

ノーギアはそういうことはあまりなく、概ねノミネーション通りの結果になりやすいです。そのため、単純に競争として見応えがあるのはノーギアではなく、フルギアです。

武器屋のベンチシャツプロトタイプ

ようやく本題です。2019年のルール改定に間に合わせるため今年は色々奔走していましが、ついに試作品が出来ました。

スーパーカタナLCC AS40のサイズをベースにしたのですが、当初予定よりもかなり小さく仕上がりました。概ね、36号くらいになってしましました。

ので、久保元人選手に初試しを協力していただきました。

140kgまでの重量ですが、タイタンのスーパーカタナローカットカラーを超える結果でした。

130(ベストタイ)が軽く成功できた喜びようを見て下さい。やっぱり挙がったらおもろいんです。

ベンチシャツはロケット打ち上げのような良くも悪くも夢のある仕事です。

これくらいの重量とテンションのかかり方ですと伝線や糸飛びは生じていません。

ただ、日本だけでもこんな方や

こんな方や

こんな方々がいらっしゃるので

耐久性については引き続き、試験していきます。